意味を探し続ける
2025年もみなさんが平和で健康に
2024年の大晦日、BSのテレビ番組にて、法隆寺の建造時の歴史を紐解く特集が放送されていました。奈良県斑鳩町に位置し、ユネスコの世界遺産にも登録されている法隆寺。聖徳太子ゆかりの寺院で、世界最古の木造建築群として知られています。金堂と併せて、五重塔も大変有名です。私は、この番組と企業経営の共通点を見出しました。
この五重塔は、仏舎利(釈迦の遺骨)を納めるための場所として造られたのが起源だそうです。その遺骨を収めた舎利容器は、建物の地下深くに収められ、その上に礎石(そせき)という石の蓋がされています。その上に40mもの心柱(しんばしら)が建てられ、仏舎利を安置した場所をより厳かに守るための目印となったのです。
五重塔自体は、心柱と仏舎利を一体として守り、人々に信仰の対象として示すための壮大な建築物なのです。驚くことにこの心柱と五重塔は、一切接合することなくお互いが独立しています。人々は、美しい五重塔の姿を遠望し、心柱に手を合わせることで、信仰心を深めることができたのです。建築に携わった人々は、この壮大な建造物に込めた信仰心と技術への誇りを深く感じていたことでしょう。
企業理念は会社の中心の基礎に位置し、その上には企業を代表する商品やサービスが、お客様に実際見て触れていただけます。私たちは、商品やサービスは企業理念を実現する手段であると考えます。
それらを作るのに大切なことは三つ。
* 一つは、その本質はもちろん見た目においても美しくあること。
* 二つ目は、誰かを想い社員みんなで作り上げること。
* 三つ目は、常に世の中の変化に対応して、五常自身が変わり続けること。
1300年以上も前に建てられた法隆寺。2025年の五常。時代を越えて共通点を感じながら、関わる方の幸せを感じて楽しく過ごせたらと思います。私たち経営の環境は、まだまだ厳しい状況が続くかもしれません。何かお困りごとがありましたら、いつでもご相談ください。五常の経営理念の悩み解消、全社員想いを一つに取り組んでまいります。
2025年 元旦
代表取締役社長 河野 佳介